FXや株式投資などの投資によって借金を作ってしまうというケースも多いです。特にリーマンショックやコロナショックなどの相場変動が大きかった時期には多くの人が資産を失ってしまって、借金を背負ったというケースも多かったと思います。
そんなFXや株式投資による借金ですが、結論から言ってしまうと債務整理することは可能です。
FXや株による借金の場合には投資する金額が大きくなれば、少しの値動きでも大きな損が出てしまうので、リスク管理が非常に重要になってきます。
では具体的にFXや株式投資はどのような仕組みで借金ができてしまうのでしょうか?
FXや株式投資して借金ができてしまう方もいますが、具体的にどのような仕組みで借金ができてしまうのか確認しておきましょう。
FXと株式投資ではシステムが違うのでそれぞれ別に借金ができる理由についてわかりやすく解説しようと思います。
FXの場合にはレバレッジをかけることによって自分が持っている金額の何倍もの金額を投資できる仕組みがあるので、ちょっとした値動きで大きな利益を得ることができますが、自分が思った動きと逆の動きをすると大きな損につながります。
FXにはレバレッジという考えがあり、レバレッジが20倍の場合には10万円の証拠金で200万円分の投資が可能になります。つまり200万円分の取引が可能だということは、値動き次第で元金である証拠金10万円を上回る損失が出てしまう可能性があり、そのことによって借金ができてしまう可能性があるということです。
FXに関しては昔はレバレッジ400倍というFX会社がありましたが、さすがにハイリスク過ぎるということで規制が入って、現在はレバレッジ20倍で落ち着いているという現状があります。
ただそれでも証拠金10万円で200万円分の取引が可能なので十分にリスク管理しないと借金ができる可能性があるということになります。
株式投資の場合は、現物取引で株を購入しただけなら借金ができるということはないです。仮に倒産株を買ってしまった場合でも、購入した株の価値がなくなるだけで借金ができる心配はないです。
ただ信用取引を行っている場合には証券会社からお金を借りて、資金の3倍までの投資をすることができるので、値動き次第は元金を割ってしまって借金ができてしまう可能性があります。
株の場合はFXほどはハイリスクではないですが、リーマンショックなどのような大きな相場変動があったり、決算が悪くて売りが殺到してしまった場合には、売りたくても株を売れない状況になってしまい、どんどん損が膨らむ可能性があります。
実際にライブドアショックなどの時は、連続で値幅制限のストップ安で、株を売りたくても買ってくれる人がいないので、どんどん株価が下がって借金をを作ってしまったというケースも普通にありました。
FXや株式投資でレバレッジのある取りh気をしている場合には現金などを担保にしてお金を借りている状態で、定められた担保率(保証金)を維持する必要があります。
しかし値下がりなどによって担保率が低下してしまい一定の比率を下回ってしまった場合には追証という状態になり、担保率を維持するために現金などが必要になってきます。
期日までに追証を解消できなかった場合には強制決済になってしまい不足金に充当されることになります。それでも不足金が解消されないような場合には入金が必要で証券会社やFX会社への借金ということになります。
では実際に証券会社などからの追証などの借金を無視するとどうなるのでしょうか?
FXや株などの投資による借金でかなりの金額になることが多いので、証券会社のほうでも結構な方法で返済を迫ってきたりします。
最初はメールや電話などで追証の督促をして、支払がない場合には弁護士などを通じて督促状を送ってきます。
それでも返済がない場合には民事裁判などで支払を迫ることになります。
最終的に追証の返済が無理だと判断されると、借金を債権回収業者に売り渡してしまって、今度は借金回収のスペシャリストの債権回収業者が取り立てにきます。
このようなことになるので、督促を無視しても根本的な解決にはならないです。
どうしても返済することができないような状況の場合には債務整理の利用を検討することになります。
FXや株式投資による借金は債務整理することができますが、具体的にどの債務整理方法にどのような効果が期待できるのか下記でまとめています。
FXや株式投資による借金を任意整理、個人再生、自己破産によって整理する場合について解説しているので参考にしてください。
任意整理は弁護士などの債務整理の専門家が証券会社などの金融関連会社と直接交渉して借金の減額などを交渉する債務整理方法になります。
日本ではこの任意整理が債務整理の中で一番行われている方法で、弁護士費用も任意整理が一番安いです。
任意整理は借金の理由が問われない債務整理方法なので投資などによる借金にも対応しています。
ただ借金の減額率がそこまで高くはないので、追証による借金の金額が多い場合には、任意整理をしたとしても返済できない可能性があるので、数百万や数千万円単位の追証がある場合にはあまりオススメしないです。
個人再生は借金の金額が多い場合に効果的な債務整理方法になっており、裁判所を通して借金を減額する方法になります。
個人再生についてはあまり良く知らないという人も多いかもしれないですが、借金の減額率なら自己破産の次に高い債務整理方法になります。
また個人再生なら自己破産と違って家や車を残すことができるので、投資による借金返済を家族にバレずに行うことも可能です。
ただ手続きが複雑で行う場合には弁護士が必須ですが、個人再生の場合には任意整理よりも弁護士費用が高いです。
しかし借金の減額率が高いので、追証による借金が数百万円から数千万円くらいになるようなら任意整理よりも個人再生がベストです。
FXや株式投資で破産状態になった場合に、自己破産すればすべての借金がゼロになるので問題ないと思っている人も多いのではないでしょうか。
実際に自己破産できると思って無茶な投資をして、大負けしてしまい数千万円の借金を作ってしまったという人もいます。
ただFXや株式投資などの投資行為は、自己破産の免責不許可事由に該当するので、通常は投資行為による借金は自己破産することができないことになっています。
自己破産は他の債務整理方法とは違い、浪費やギャンブル、投資などが理由の場合には免責不許可事理由に該当して、手続きできない可能性があるので注意が必要です。
ただ裁判所の判断で裁量免責を与えらえれて自己破産できる可能性があります。このあたりはケースバイケースなので、自己破産で株式投資やFXの借金を債務整理する場合には事前に弁護士や司法書士の無料相談を利用して、自己破産可能か確認するといいです。
株やFXをやっている方は投資がライフワークになっていて、債務整理手続き中も取引を行いたいと考える方は結構多いです。
債務整理手続きは一番手続きが早く終わる任意整理でも3ヵ月くらいは必要になってくるので、結構長い期間が必要になってきます。
ただ債務整理中はさすがにFXや株取引をやめておいた方がいいです。
仮に債務整理中に取引をして損を出してしまった場合には借金額が変わってしまうことになり、手続きに支障が出る可能性があります。
また自己破産のように免責不許可事由に該当するようなケースの場合は、裁判所から裁量免責を受けるためには借金を作ったことを反省しているかということも重要な要素になります。
そのような状況で債務整理中にFXyや株取引をしていたら反省を疑われることになり、裁量免責を得られなくなる可能性があります。
少なくとも債務整理手続きが終了するまではFXや株取引はやめておいた方がいいです。
債務整理をすると信用情報機関にブラックリストとして登録されてしまうので、債務整理したことが信用情報機関に登録している金融業者に知られてしまうことになります。
そのため5年くらいクレジットカードやローンを組むことができなくなってしまうというのは債務整理の大きなデメリットの一つです。
ただ証券会社やFX会社は信用情報機関には加盟してないので、個人の信用情報を照会することはないことから、債務整理後でもFXや証券会社の口座を開設することは可能です。
FXや株式投資による借金は債務整理手続きによって減額することができますが、自己破産を利用する場合には免責不許可事由に該当するので、裁判所から裁量免責を得ることができなければ、債務整理が失敗する可能性があります。
株やFXによる投資の失敗による借金についてはギャンブルや浪費と同じような位置づけの借金理由だと思われているので裁判所が見る目は厳しいです。
そのためしっかりと反省していることを態度で表したり、債務整理手続きに慣れている弁護士や司法書士に手続きを依頼することは重要です。
債務整理に慣れている弁護士や司法書士なら、FXや株式投資による借金の債務整理にも慣れているので、的確なアドバイスを期待することができ、安心して債務整理を依頼することができます。
当サイトでは地域別に借金問題について無料相談を行っている弁護士や司法書士を載せているのでよかったら下記を参考にしてください。
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